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三味線 ほぞ修理

久しぶりのブログUPです

どうも最近は、出張が多くなかなかお店にいることができず、お店に帰ると

作業におわれ更新おろそかになってしまいました。。。  ハイ いい訳です。

ということで

今回は 被災地で『三味線が折れてしまった、これは修理できますか?』 です

早速お三味線をお預かりして 拝見したところ

    継ぎ手から 年輪にそって折れてます 見たときは酷いというより きれいに割れてると感じました

   その他 小さいひび等は有りましたが 何より天神が無事で一安心 ほっ。。

今回破損した継ぎ手は上棹と中棹、糸を張ると下棹の継ぎ手に比べて

高負荷がかかります(三つ折り三味線の場合ここが一番反ります。だから調絃済みの

三味線を乳袋の下で持ってはいけないんですね。 余談!)

しかも この三味線は長唄三味線なので頻繁に三つ折りにすることを前提として

以前と変わらなく使用して頂くため より頑丈にします

接着後 棹の外側だけを残して

見えない中を削る

削った所に新しく材料を差し込む 今回めくらボルト2本

ほぞを作る

完成 (これを 入れほぞ修理 といいます、ちょっと簡潔に書き過ぎましたが)

ちゃんと三つ折りにできます

今回のような損傷が大きいと思われる 場合でもこのように直すことができます

だめだと諦めずにご相談ください

まだまだ 被災地からの修理は続きますが全力で対応しております、

長年連れ添った楽器ですから大切に修理させていただきます。